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殺してでも
共にいたい
そう思えたのは初めてのことだった
struggle
「ヒルダは俺のことが好きなのか?」
突然の問いかけに戸惑いながらも、
長い黒髪をのけながら『ただの暇つぶしだと思ってるわけ?』と答えてくれた。
だけど、そんなのは俺が求めている答えではない
どれだけ俺のことを愛してくれているかを聞きたいんだ
お前がクレアのように俺の元から去っていかないように
お前がどれだけ俺のことを必要としてくれているのかを知りたいんだ
床に散らばった服を拾い上げているヒルダの体をまたベッドへと戻す。
『もう今日は無理よ』なんて言葉を無視して、噛みつくように口付けをし続ける。
俺はこんなにもお前を必要としているのに
何故お前は答えようとはしてくれないんだ
甘い声で誘うヒルダの細い首に手をかけたくなる
このまま首を絞めたら、どんなに楽なんだろう・・・
お前は一生俺のものになる
だが、今はまだ温もりを感じておこうという気持ちもあるから、生かしておく
「別れましょう、私達。」
黒髪が風でなびく中、呟かれた。
それがお前の答えなのか
俺はお前には求められていないのか
お前が俺にしか見せなかった笑みをアイツに見せるようになってから
あの時に殺しておけばよかった、と思ったのは間違ってはいなかった
だが、それにはもう遅すぎて
アイツと幸せそうに笑うお前を見ることしかできない
それはあまりにも苦痛なことで
どれだけお前を殺したいと願ったことか
それでも、お前を殺したとしても、お前はもう俺のものではなくなる
だから、俺が消えればいいと願う
お前の首を絞めたこの手で
俺を殺そう
お前に迷惑をかけないことを願って
この命を落とそう
それでも、俺はお前の中に生きることを願う・・・
―あとがき―
す、すんません・・・急に暗い話が書きたくなったんです!
だって、だって!ヴェイグって思いっきりダーク話にもっていけ☆じゃないですか!
それでも、生ぬるくしました。
これ以上ダークにしたら・・・恐らく、年齢制限でますね。
(精神的にとことんダウンしちゃいますから)
<2005.6.23>
ぶらうざばっくでお願いします