「やっと2人きりになれたわね。」


ヴェイグは何が起こっているのか、全く理解できなかった。








whose is it?









 「ヒルダ?俺に話があるんじゃなかったのか。」

 「ええ、あるわよ。とりあえず、今は黙ってなさい。」

 「だからといって、何故俺の防具をはずしていくんだ?」

 「そうだよ、おばさん!僕のヴェイグに何してるのさ!」

 「マオ・・・どこから来たかは知らないけど、あんたは引っこんでなさい。」

 「引っ込むわけないでしょ!カード構えてたって怖くないんだから。」

 「おう、怖くねーぜ。ヴェイグを守る為なら、俺は強くなれる!」

 「「あー、馬鹿がやってきた。」」

 「俺は馬鹿じゃねー!ヴェイグ、お前からも何か言ってやれ!」

 「いや、それより今何が起こってるのか、俺は知りたいんだが。」

 「残念だったね、ティトレイ。」

 「ヴェイグはあんたの事気にかけてないわよ。」

 「邪魔ですから、ティトレイさんは退散して下さい。」

 「て、ちょっと待て。アニー、お前はどっから出てきた?」

 「ヒルダさんがヴェイグさんを襲う前から、この部屋にいました。」

 「えぇ!だったら、なんですぐに止めないの?」

 「だって、私じゃヴェイグさんの服を剥ぎ取る力がないから、それまで待とうと思って。」

 「つまり、アニーもヴェイグを狙ってるんだネ。」

 「っていうか、『脱がせる』じゃなくて『剥ぎ取る』のかよ。」

 「ふふふ。嫌だな、君たち。僕のヴェイグをどうしようとしてるんだい?」

 「サレ!?なんで、ここに。」

 「もちろん、僕のヴェイグを守りに来たに決まってるだろう。(前髪をかきあげる)」

 「私のヴェイグです。皆、勝手なこと言わないでくれる?」

 「クレアさんもライバルですか。」

 「(もう他のキャラは出てこねーよな?)」

 「ヴェイグとはつい最近まで、一緒にお風呂に入った仲です。」

 「それぐらいなら、私だってしましたよ。」

 「おい、クレアはともかく、お前はどうやって入ったんだ?」

 「もちろん、ヴェイグさんに頼んだに決まってるじゃないですか。(ニッコリ)」

 「「(絶対、物につられたか弱みを握られてたのかだな)」」

 「でもヴェイグは僕がもう襲っちゃったから、彼は僕のモノだヨ♪(親指立てる)」

 「「「「は??」」」」

 「だから、僕もう寝込みを襲っちゃったんだよ。」

 「なんて勝手なことを!私ですら抑えていたことなのに!」

 「僕のヴェイグに手を出すなんて。一体何をしたんだい?」



 「唇を奪ったんだよ。(威張る)」



 「「「「・・・・・・」」」」



 「それだけ?」


 「え、それ以上に何かある?」



 「「「「・・・・・・」」」」



 「さて、マオ坊やはおいといて、どうしようか?」

 「ぼ、坊や!?」

 「そうだな。お子ちゃまは措いといて、どうすっか。」

 「ティ、ティトレイまで僕を子供扱いしないでくれる!」

 「ヴェイグは私のよ。今までも、これからも。」

 「少なくとも、今までもこれからも、クレアさんのモノではありませんね。」

 「ていうか、僕は無視?」

 「・・・そういえば、ヴェイグはどこにいるんだい?」

 「あぁ、僕もう完璧にいないと思われてるんですけど。」

 「・・・・・・・ヒルダさんもいませんね。」



 「「「「「・・・・・・」」」」」



 「ハーフ風情が、僕のヴェイグに手を出すなんて1億年早いんだよ。」

 「きさまぁ!ヒルダを侮辱するんじゃねえ。」

 「そうですよ、彼女が何であるかに対しては私も抗議します。」

 「今、ヒルダがやってる事が許されることではないとしてもです。」

 「君たち、それ矛盾してないかい?」

 「「「「さぁ、とりあえずヒルダを探そう。(棒読み)」」」」


 「あら、あんた達ここで何してんのよ。」


 「ヒルダ!ヴェイグは?」

 「ヴェイグ?そこで寝てるわよ。」

 「上半身が裸・・・ま、まさか・・・」

 「ごちそうさま。(ニッコリ)」


「「「「「なにぃ!?」」」」」








 「(私はマッサージをしたかっただけなんだけどね)」


目の前でショックを受けてフラフラになってる人たちを眺めながら、ヒルダは思った。










 ―あとがき―
本当はお題を書こうとして始めたのですが。
いつのまにか、路線が外れたので、ギャグに。
<2005.07.27>

ぶらうざでお戻りくださいませ