双六



マ「ねぇ、ねぇ。男だけですごろくでもしようよ!」

ユ「マオ。俺達にそんな暇はないはずだ。」

テ「まぁまぁ、いいじゃねぇか。たまには息抜きも必要だろ?」

ユ「ふむ。確かにティトレイの言う通りかもしれん。だが・・・」

(アニ―が疲れている様子を発見)

ユ「そうだな、たまには良いだろう。」

ヒ「あら、珍しいわね。ユージーンが許可するなんて。」

ア「でも、助かります。ここのところ、休憩がなかったから、ストレスがたまっちゃって。」

ヒ「そんなにストレスがたまってるの?」

ア「えぇ。色々と調べたい事があったんです。」

ユ「アニ―、勉強熱心なのは構わないが、程々にな。
 休憩なら、いつでも言ってくれればするぞ。」

ア「(ニコッ)ありがとう、ユージーン。」

マ「(ユージーン、理由がバレバレだってば)でも、4人だけじゃつまらないねー。」

ヴ「やはり、俺は強制参加なのか。」

マ「あったりまえでしょ、ヴェイグ?」

ヴ「・・・・・・・」

テ「そうだなぁ。誰か他にもいたら、いいんだろうけど。」

マ「そうだね!じゃあ、そこの茂みに隠れてるサレとトーマも参加させようか♪」

テ「お、それなら、さりげなくユージーンの後ろに隠れてるワルトゥも参加させようぜ!」

サ「き、君たち、どうやって僕達がここに隠れていると!?」

マ「思いっきりフォルス反応があるんですけど。」

テ「お前がヴェイグにおくってる熱い視線を感じられずにいられっか。」

ユ「ワルトゥ、いい加減むさ苦しいから、俺の背から離れてくれないか。」

「「・・・・・・」」

ヴ「ところで、ミルハウストはいないのか?」

サ「何故、君がそんな事を気にしなければならないのかな。」

マ「あ、サレってば、やきもち?」

サ「(マオを睨みつける)彼なら、相変わらず陛下を探し回ってるよ。」

ト「あのヒュ―マは来ない。で、すごろくをするんだろう?とっとと座れ。」

「「(トーマ、やる気満々だ・・・)」」


数十分後。


マ「あぁ!また1だよー。」

テ「ふはははは!残念だったなぁ、マオ。よし、次は俺だな。とりゃ。」

ト「ふん、1だな。このトーマ、負ける気は全くしない・・・なんだと!?」

サ「ふふ。一回休みかい。残念だったね、トーマ。」

ユ「サレ。いくら自分が今の所一位だからといって、他人の不幸で楽しむな。」

ワ「隊長、こいつには言うだけ無駄ですよ。」

サ「それよりも、ご自分の心配をした方が良いですよ。
 2位もあっというまに奪われるかもしれませんよ?」

マ「うー、悔しい・・・サレなんて、4を出しちゃえ!」

テ「そうだ、そうだ!また振り出しに戻れってんだ!」

サ「(髪を掻きあげながら)そんな事出来るわけ・・・なに!?」

テ「よっしゃー!4だぜ!」

ユ「残念だったな、サレ。」

サ「くっ。こうなったら!」

マ「あぁ!強いフォルス反応だよ!」

ワ「サレ。フォルスを使うとは卑劣な!」

サ「フォルスを使うな、というルールは無かったじゃないか。」

ト「おのれ、サレ!」

ヴ「・・・おい。」

テ「こうなったら、お前を倒すしかねぇみたいだな!」

ヴ「・・・おい。」

ユ「覚悟は出来ているだろうな。」

ヴ「・・・おい。」

マ「早速いっくよー!バーニングスト・・・!」


ヒ「あら、ヴェイグ。すごろくに勝ったのね。」


「「・・・・え?」」

ワ「ふむ。私は2番目ですか。申し訳ありません、隊長。しかし、これも勝負ですから。」

マ「ずるいよ、2人とも!さっさと終わらせちゃうなんて!」

サ「さすがヴェイグ。僕が目をつけただけあるよ。ふふふ。」

ヴ「(なんだか寒気がする?)」

ア「ヴェイグさんが勝ったんですか?ちょうどお茶と一緒にピーチパイを用意したんです。」

ヒ「あら、良いわね、それ。ヴェイグ、勝ったんだから、食べなさいよ。」

ヴ「ピーチパイ・・・(顔を薄く染める)」

ア「ワルトゥさんもご一緒にどうぞ。」

ワ「有り難い。」

テ「ヒルダぁ。俺達には無いのかよ?」

ヒ「えぇ。ここでいきなり戦闘をしようとしていた貴方達にはないわ。」

ア「それでは、失礼します。」


ヴェイグ達がお茶をしている間、残りの男達(少年1人含む)は酒場で飲みに行った。
そして、酔っ払って帰っていったことから、また女性2人から反感を受け、
しばらくは宿屋に入れてもらえなかったとか・・・




―あとがき―
なんとなく、四聖と一緒にしたかったんです。
さりげなくサレ→ヴェイになってるのも気にしないで下さい。
案が浮かんでくる時の気分によって、CPは色々なので。
そこまで、はっきり書いていませんけどね。
書いていて思ったのが、トーマ書きにくい!
<2005.03.25>

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